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2023年5月6日

日常をシステム・シンキングしてみる

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
 
今回は、ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
「日常をシステム・シンキングしてみる」をテーマにお話しします。
 
それでは、早速どうぞ!
 

 

システムというと
ITだとか、テクノロジー系の
複雑なものを思い浮かべるけれど。
 

システムを定義すると・・・

「目的を実現するための
相互に作用する
要素の組み合わせ」

・・・ということになります。

 

だから、ハードやソフトはもちろん、
人、情報、サービスなどもシステム。

たとえば、あなたのそばにある
「ティッシュペーパー」も
汚れや水気などをふき取るために
考えられた立派なシステム。
 
歯ブラシ、お箸、茶わん・・・。

こういうのも実はシステムなんです!

 
 

たとえば歯ブラシ・・・
 
◆目的:口腔内で歯にたまった汚れや
歯石、茶渋などのステイン類を落とす
 
◆構成要素:柄、ブラシ
 
 
考慮すべき機能は・・・
 
【柄の部分】
1)柄の長さ
2)太さ
3)形状(柄の部分、ブラシ部分)
4)弾力(柄の部分、ブラシ部分)
5)色
 
【ブラシの歯】
1)ブラシの長さ
2)硬さ
3)密集度
4)ブラシ先の形状
5)全体の弾力
6)色
 
さらに・・・
【ユーザー】
1)幼児
2)成人
3)シニア層
4)手の不自由な人用
 
【用途】
1)通常の歯磨き用
2)歯槽膿漏予防
3)歯石落とし
4)ステイン落とし
 
いま、さっと
シミュレーションするだけでも
こんな風に出てきます。

 
 
システム・シンキングという言葉を
ご存じだと思います。

これは、いろいろな物事をシステムとして捉えて
その上で機能を「意味」「時間」「空間」という
3軸で分解して誰でもが把握できるようにする。

そんなアプローチです。
 
 

一見、システムに見えないものが
精緻に考え尽くされたシステムだったりします。
 
 
ちょっと自分の身の回りを見回してみてください。

案外、システムとして成立するものが
多いことに気づくはずです。

仕事、くらし、日常のなんでもないこと。

システムとして分解すると
いろいろな気づきがあります。

 
 

 

いかがでしたか。

日常の中にあるあたりまえと思っているものも、
システム・シンキングしてみるのも面白そうですね。

特に、長年デザインが変わらない日用品などは、
素晴らしいシステムの上に成り立っているのかもしれません。

ではまた次回の更新もお楽しみに!