2021年3月25日

情報の偏りに気づくということ

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

関東地方もソメイヨシノが、
ほぼ満開になりました!
皆さんの仕事場やご自宅界隈はいかがですか?

さて、今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「情報の偏りに気づくということ」についてお伝えします。

それでは、早速。

 

 

都市を離れる。
年々そういう人が増えています。

新型コロナウイルスの影響で、
オンラインや在宅ワークが加速。

都市に居るメリットは数々あるけれど
それは突き詰めれば「情報量」だと
思っていました。

 

そう「思っていました」なのです。

 

長く広告業の世界に身を置いてた自分としては
都市の変化するスピードや変化する方向に
目を凝らしていました。

そういうときに東京は世界有数の、
ものすごく大量の情報量が行き来している場所です。

そして、気づきにくいのですが
相当偏った情報が行き来している場所なのです。

多くの人が気づいているとおり、
世界のマスメディアが伝えている情報は
伝えている分野も、切り取り方も、伝える温度感も
日本のメディアが伝えるところと
だいぶ違います。

それはアジア、中東などの
欧米から離れた所も含め、です。

それに気づいたのは英語の勉強で
半年ほど「ウォールストリートジャーナル(WSJ)」の
「見出し」と記事の冒頭を読むプログラムに
参加していたときのことです。

 

・・といっても私の英語力は中学生レベルなので
じつに酷いものなので誤解してないでください。(笑)

もう、辞書アプリとgoogle翻訳、使いまくりです。

はははは。2^^;

 

とにかく伝えているニュースがぜんぜん違う。

WSJはアメリカの日経みたいなものなので
アメリカ主体にはなるのですが、
それでも世界中に目配せをしていて、
わりと冷静かつ公平な目で記事を書いている。

(100%欧米メディアが良いというわけではありません)

そのとき、ちょっと驚いたは
日本の存在感がまったく無かったことです。

記事に日本のことが出ることは、ほとんどありません。

感覚的には中国の100分の1くらいです。
いや、冗談ではなく。

https://www.wsj.com/

ニューヨークタイムス、
ロイター、
フィナンシャルタイムス、
エコノミスト、
アルジャジーラ。

あなたが読んでいるニュースサイト
もしくは新聞サイトで確認してみてください。

日本で同じような視点は日経くらいです。

何が違うのか。

と考えてみると・・・。

 

それは「世界の中の私たち」
という視点があるかどうか、ではないかと思います。

 

世界は刻々とどう動いているのか。
どう変化しようとしているか、を
真剣に捉えようとしている。

日本のメディアを見て思うのは
「日本の中の日本」にしか興味がない。

そのように写ります。

それは私たちの目が
ぜんぜん世界に向いていないということを
示しています。

偏った情報が大量に流れる場所が
東京になります。

で、私は、そうした偏った情報の濁流には
少し距離を置いた方がよいのです。

偏った情報をデトックスするなら
テレビを消して、新聞を取らず、静かな場所に
身を置いてみることです。

そして、ノウハウ本ではなく
本質的な思考で世界を捉えようとしている本を
読む。

そうすると都市を離れた方が
よりリアルに世界を客観的につかめる。

ネットもある意味偏った情報のかたまりなのですが
良い回路とソースさえ確保すればOK。

 

個人的にも
東京という情報環境から
少し距離を置きました。

まあ、緑の多い環境で、
あまたをすっきりさせたかったこともあったのですが。

膨大な情報の濁流に身をまかせていると
偏りになかなか気づきにくくなってきます。

あなたの、思考をじゃましない
静かな場所を探してみてください。

 

 

いかがですか。

ぜひ、貴社の、あなたのブランディング戦略に
お役立て下さい。

引き続き、今週のヒマラヤFMも
メッセージに引き続きお聴きください。

 

広告代理店の
クリエティブメニューで
いちばん高いものって
何か知っていますか?

CM?

ま、CMは高いです。

わりと頻繁に、
数千万のお金が行きかいます。

ときどきは
億単位のお金が映像制作に
費やされることもあります。

で、全部ではないですが、
それに負けず劣らず
高いものがあるんですね。

何だと思います?

それは一番、
小っちゃな制作物でもある
ロゴマークです。

そう、あの、名刺の片隅とかに
載っているロゴマークです。

いま、1万円とかで
ロゴ売っていますよね。

あれでいいじゃん!
と思う人多いのではないでしょうか。

だって、
大企業の社名ロゴだと
ふつうに数千万。

世界企業だと
億単位ということもあります。

というか、まず億単位です。

そんなお金、バカバカしい、
と思いますか?

それがそうでもない。

大企業が億単位のお金を
支払うには訳があります。

それだけの価値がある、
ということです。

小さなロゴの、
けっこう巨大な役割。

今週のヒマラヤFMは以下から、どうぞ。

第183回ブランディングの作法-その11 ロゴはスイッチである
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/133300328

 

次回の更新もお楽しみに!