2020年9月11日

今更ながら組織作りをザッポスに学ぶ

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、こちらの「今更ながらティール組織って何だろう?」に引き続き、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、組織づくりについてお伝えします。

それでは、早速。

 

 

こちらのコラムで「ティール組織」って
実際につくれるんだろうか?

ということから話は、スタートしました。
そして靴の通販で、アメリカで大成功した会社
「ザッポス」のことを取り上げました。

 

ザッポスはトニー・シェイさんという
台湾系のアメリカ人が立ち上げた、
社員がほんとうに自由に
のびのびと働く風土で有名です。

社員が仮装して
就業時間中に練り歩くとか。

一人のお客さんの電話に
8時間つきあったとか。

靴を買う電話ではなく
ピザ屋を知りたいと電話したら
丁寧に教えてくれたとか。

 

当時、ザッポス伝説として
知られているエピソードがたくさんありました。

 

そして、そんな、ある意味
「勝手な組織」が、
売上は右肩あがりでした。

この会社に、私が、2012年に訪問したときに
興味があったのは、そういう組織を
どのように作って、運営しているのか、
ということでした。

そこで分かったのは
ごくごく当たり前のことでした。

複雑なシステムを駆使して
社員が楽しく働いて売り上げも上がる仕組みを
築いているのではなく。

めちゃくちゃシンプルな原則に沿って
シンプルに運営しているという事実でした。

彼らは1点にフォーカスして
ザッポスを運営していました。

 

それは徹底的に
「企業のカルチャーをつくる」ように動く、
ということです。

 

日本風に言えば
「社風にこだわり倒す」というか。

とにかく「徹底的にやっている」。

彼らが大事にしているのは
「Zappos 10 Core Values」
(ザッポス 10のコアバリュー)
と呼ばれる憲法みたいなもの。

これを全員が体現するように
日々を過ごすことに
全精力を傾けているのです。

すごくシンプルです。
以下になります。

 

=============================
Zappos 10のコアバリュー

Zapposの10のコアバリューは単なる言葉ではなく、生き方です。
強い文化と高い目的を持つ企業は、長期的にはパフォーマンスが
向上することを知っています。私たちは成長を続けながら、
私たちの文化が生き続けていくように努めています。
雇用の誓約をご覧ください。雇用の誓約は、私たちの価値を
強調するだけでなく、ザッポスの従業員としても、
ビジネスとしてもそれらにコミットするために使用します。

1.サービスを通じてWOWを届ける
2.変化を受け入れ、推進する
3.楽しさとちょっとした奇妙さを作り出す
4.冒険的、創造的、オープンマインドである
5.成長と学習を追求する
6.コミュニケーションで、オープンで正直な関係を構築する
7.ポジティブなチームと家族精神を築く
8.少ない労力でより多くのことを
9.情熱と決意を持ちなさい
10.謙虚になりなさい

===============================
https://www.zapposinsights.com/about/core-values
※翻訳はgoogle翻訳(+筆者補足)

トニー・シェイ以下
ザッポスの人たちがやっているのは、、、、

これを、、、、

本気で、

心から、

毎日、毎時、

やる!

、、、、ということだけです。

100%ということです。

99%ではありません。

100%コミットする。

だから、本当にそういう組織ができる。

私たちが見たこともないような。

シンプルな文言が並んでいるけど
何年もかけて練ったもの。

自分たちの価値観を
凝縮に凝縮をかさねたものです。

ここには目標の数字は
ありません。

売上、利益、伸長率etc

ある意味「生き方」だけが
示されている。

それを「本気でやるかどうか」。

それだけが問われているわけです。

 

昨日も言いましたが、
靴の販売に革命を起こそうとしたのではなく、
「たまたま靴を売っているサービス業にすぎない」と
自分たちを認識し、、、、

そのうえで、従業員にとって
月曜日が待ち遠しいような
企業になることを目指したのです。

 

Teal(ティール/青緑)組織
【生命体】
1人ひとりが自在に活躍する
ひとつの生命体のような組織

 

この組織の要は
【組織はカルチャーを土台につくる】
【階層をつくらずにカルチャーを生きる】
なのです。

 

するとカルチャーを基準に
自律的に動く人が増えます。

すると指示命令が格段に少なくなる。

組織が自動的に動き、進化するようになる。

2020年代、日本にも、
こういう組織ができるだろうか。

 

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!