2023年6月10日

人を騙すAIはもう生まれています

シェア ツイート  B! はてブ Google+ Pocket

こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
 

昨日、NTTが23年度中に独自開発したAIを展開すると発表したり、
一方で、日本政府は生成AIの著作権侵害について
議論を進めるため「知財推進計画」を決定したり、
AIのニュースは国内外でますます世間を賑わせています。
 
 
ー果たして、AIは意志を持てるか?ー
 
この難題に議論はつきませんが、
実際に、「AIが意志を持った」というニュースも
各国の研究の最前線と思われる場所から聞こえてきたりもしています。
 
さて、ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫は
あらためてAIと意志について、どう考えているのでしょうか。
 
今日のテーマは、なんと「人を騙すAIはもう生まれています」。
 
なんだかちょっとものものしく、物騒な雰囲気……。
一体どういうことなのでしょうか?
 
それでは、早速どうぞ!
 
 

 
 

いま統計学を学んでいます。
 
それで分かるのは・・・
母集団がどれほど大きくても
有効なサンプル数を取れば
母集団の傾向や性質が判明する、
という事実です。
 

つまり、だいたい人間は
似たり寄ったり。

同じようなことを考えていたり
同じような行動をする動物だ、
ということです。

 
 
社会的動物ということばがあります。
 

これは似たような思考や行動を
共通に持っていないと成立しない概念です。
 

もちろん外れ値は、
どんな統計にも存在します。

でも、統計が示すのは
おおよそどこかの数値に収束する、
ということです。

 
 

そして、社会的動物としての人間を
データとして見ていくことを
徹底してやっているのがAIです。

それも全世界のデータを
母集団VSサンプルという捉え方ではなく
そのまま全サンプルとして収集!!
 

つまり、ChatGPTとかの、
現在の古典コンピュータで動くAIは
「統計学的なバケモノ」なんですね。

シンギュラリティを感じる
「統計学的なバケモノ」の誕生も
近そうですが。
 

しかし、それは、まだ
人間のように思考と意識を持つ
汎用性のコンピュータではなく
まだ古典コンピュータの範疇なのですが。

 

これが量子コンピュータになると、
どうなるのか?
 

量子の重ね合わせの状態が
機械の意識の誕生につながるかもしれない。

古典コンピュータのAIでさえ、
人間をダマす事例が発生しているのですから。

 

AIの開発には
「真剣に人類的な議論が必要」との、
最近の議論、個人的には大賛成です。

 
 


 
 
いかがでしたか。

みなさんは、AIと意志についてどう考えますか?
AIと人間の共生の仕方について、
どう考えますか?
 
ではまた次回の更新もお楽しみに!