2021年6月3日

世界を変えるアイデアになる小さなアイデア

シェア ツイート  B! はてブ Google+ Pocket

こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「世界を変えるアイデアになる小さなアイデア」についてお伝えします。

それでは、早速。

 

 

ビッグ・アイデアは
現実に定着できないものなら、
ときにアートになり。

現実に定着できるものは
ときにビジネスになる。

ミドル・アイデアは
現実を変えるシステムになれば
利益を生み出し。

現実を変える力がなければ
企画書に埋もれ、忘れ去られる。

 

スモール・アイデアは
人の歓びを引き出せるなら、
ときに良き工夫になり、
ときにビジネスになる。

人の歓びを引き出せないなら
一瞬で忘れ去られ、
生まれた証さえ残せない。

 

でも、意外なことに
世の中を変えていくのは
ビッグ・アイデアではない。

スモール・アイデアで
あることが多い。

 

飛行機の中で使える
性能の良い、小型の、
音楽再生専用の機械。

そんなもの絶対に売れないと
役員全員が反対した機械が
人類の音楽を聴く体験を変えてしまったり。

これ面白いんじゃない?
と思って気軽に考えた
マルチタッチ、スマートスキンの
技術がスマートフォンを生み出したり。

SONYのウォークマンも
東大の暦本純一教授が考えた
ピンチイン、ピンチアウトのマルチタッチも
始まりは小さな小さなアイデアです。

あなたの、いま生まれつつある、
その小さなアイデアを大事にしてください。

その小さなアイデアを馬鹿にしないでください。

その価値は、まだ、生み出した本人にさえ
分からないのだから。

 

 

いかがですか。

ぜひ、貴社の、あなたのブランディング戦略に
お役立て下さい。

引き続き、今週のヒマラヤFMも
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

デザイン思考は
その出発点に「共感」を
置きます。

「共感」を置くということは
気持ちや心を考えることが
とても大切という考え方です。

デザイン思考が
ビジネスで広まったのは
ここ10数年です。

それもアメリカから
始まりました。

デザイン思考の
スキルの原型は
日本のKJ法にあります。

そこに、心をどう捉えるか、
という問題意識が加わり、
カスタマージャーニーという
方法が開発されたり、
エスノグラフィ調査に光が
当たったりして
発展してきました。

システマティックに
誰もが使える方法論にする。

みんなで寄ってたかって
成功例を持ち寄って、
磨き上げていく。

この辺りは、
さすが!アメリカという感じです。

いまは誰でも使える、
見事な方法論になっています。

でも、ベースはお客様をよく見て、
彼らが何に困っているのか
彼らが何を欲しているのか
それを掴むことが最もコアです。

ということは
日本人は昔からやっているんですね。

そう、「おもてなし」精神で。

東京のある一流の寿司屋さんは
お客様が左利きだと分かると、
そっと寿司の置き方を変えます。
取りやすいように。

大分のある旅館は部屋の玄関脇に
小さな隠れたキッチンがあって、
運んできたものは、そこで
熱々に仕立てて供します。

ウオシュレット、
駅のトイレの傘掛け、
割り箸に入っている楊枝、
タクシーの自動ドア、
おしぼりとお水、
本屋さんの紙のブックカバー
etc

上げて行ったら切りがないけど、
これすべてデザイン思考なんですね。

だって「共感」ベースで
人の気持ちを考えてつくられた
サービスだから。

デザイン思考って
特別なものではないんです。

今週のヒマラヤFMは
そんな感じで日本人が取り組む場合の、
「デザイン思考」のポイントを
語っています。

こちらから、どうぞ。

ヒマラヤFM 第192回 日本人が得意なデザイン思考とは?
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/138663136

 

 

次回の更新もお楽しみに!