2020年10月22日

ラグジュワリーブランドのつくり方

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムは、ちょっと短めで、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
ラグジュワリーブランド論をお伝えします。

それでは、早速。

 

 

揺らがないブランド、
世界観がちゃんとしている。

つくられた世界観ではなくて
にじみ出るような世界観。

それは、、、

古びた、こだわりを、演出で
店に吹き付けている居酒屋やバーの、
あの、そぐわなさとは無縁です。

うすっぺらさとは無縁です。

こだわって、こだわって
好きなものだけを突き付めたときにだけ
そういう世界観は現われます。

私の友人がやっていた雑貨店は、
町はずれの辺鄙な場所にあったのに
全国からお客が絶えなかった。

また、モノがないんだ、商品が。(笑)

ひろい空間にぽつんぽつんと
食器やら、服やら、雑貨が置いてあるだけ。

大好きなものしか置かないから。

ちりとりを4年かけて探すような人だから。

にじみ出る空気感は真似しようもないもので。

世界観は、そうやって
内側からにじみ出て、
木肌から染みでた樹液が
木を輝かすように育っていく。

誰も真似できない場所に蔓を伸ばしていく。

豪華という意味ではなく、
ある種の贅沢さをたたえた
ラグジュアワリ―なブランドは
もう、他と比較ができない。

差別化とは無縁の場所に立っている。

そして、それは「偏執に近いこだわり」の
エネルギーがもとになっている。

別名「何かに狂ってる」状態なのですが。(笑)

ラグジュワリ―は「狂気」がないと
ラグジュワリ―にはなれない。

「狂気」がないブランドは
せいぜい“高級”ブランド、
プレミアムブランドで終わる。

だから、そこに行けるかどうかは
内側からしか計れないのです。

きょうは、唐突な
ラグジュワリーブランド論でした。

 

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!