2022年11月4日

チャンスの女神の前髪をつかむ最良の方法

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上鳴風の
経験エピソードから「チャンスの女神の前髪をつかむ最良の方法」
についてお伝えします。

それでは、早速。

 

 

チャンスは本当に意外なところから、
意外なカタチでやってきます。

経験的に、
それが何かのチャンスだと思ってなくて、
淡々とやっていたら後で大きく化ける。

ということを何度も経験しています。

 

自分が経営している
広告制作会社が飛躍する
きっかけになった仕事のひとつは、
一度は断った化粧品会社の仕事でした。

まったく気乗りしない仕事だったので
一度は断っていたのです。

しかし、ある程度条件をのんでくれた上で
どうしてもとお願いされて請けることにしました。

 

もう一つは、最初はほとんど
ボランティアのような仕事でクライアントの
一担当者が上層部に直訴して生まれた
乳酸菌飲料会社の新規事業の仕事。

売上が発生するのかもわからず、
淡々とこなしていました。

 

ところがこの2つの仕事が
リーマンショックで苦境にあった会社を
飛躍的に伸ばすことになるのです。

結局、5~6年間の間ずっと
自分の会社が右肩上がりに成長できたのは
この2つの仕事のおかげでした。

しかし、仕事が入ってきたときは
そんなことは露ほども想像できなかったのです。

 

逆に、いかにもチャンスらしく
思えるものが本当はチャンスでも
何でもなかった、ということも
何度も経験しています。

某通信会社の携帯電話の仕事。
韓国の企業とのWEBビジネス。
カーナビ企業の世界展開の仕事。
イノベーションのコンサルティング事業。
Etc、etc。

スケベ心をいっぱいにして
これだ!と思った仕事は
数えきれないほどあります。

残念ながら、その数だけ
失望しているのですがwww

 

私の個人的な経験から言えることは・・・

私たちは結局、
チャンスがやってきたとき・・・

 

【それがチャンスであるかどうかを
見分けることができない】

 

・・・のではないか、ということです。

つまり、
チャンスの女神の前髪をつかむ最良の方法とは
「目の前にやって来た物事いずれにも、
きちんと手を抜かずに取り組む」
という身も蓋もない結論になります。

 

チャンスは、人の嫌がるところ、
忘れているところ、
誰もまだ気づいてもいないところ、
ちょっと勇気がいるところに転がっています。

ふだん見ようとしないところ、
うっかり見過ごしているところです。

そう、あなたのすぐそばの
「そこ」にあります。

だから信じて、
目の前のことを淡々と続けてください。

 

 

いかがですか。

ぜひ、貴社の、あなたのブランド戦略に
お役立て下さい。

引き続き、今週の「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

戦略づくりでコンセプトは、
要と言ってもいいものです。

おまんじゅうで言えばあんこ、
料理で言えば出汁のようなものです。

それがなかったら戦略を実行し、
目標を達成することができないものです。

 

そのコンセプトのことを、
私の一冊目の著書では
「目標を実現するための実行原理」としています。

そして、分かりやすく言えば
「一行の計画書」だと述べています。

 

良いコンセプトは一人歩きします。

勝手に関係者の口の端にのぼって
勝手にそのパワーを結集してくれる。

すごく働きもののことばなんですね。

 

たとえば、SONY創業のことば
「技術者のための理想工場の建設」は
SONYがどういう方向に発展する意思をもって
動けばよいのか示した名コンセプトでもあります。

 

Amazonの「The everything store」
サウスウエスト航空の「空飛ぶバス」
スターバックスの「3rd place」
ダイソンの「吸引力の落ちない(唯一の)掃除機」

 

良いコンセプトは
それが何をしてくれるものなのか、
何をすればいいのかが非常に明解に示されています。

この明解さは、
自分たちが提供する価値を
余分なものを削りに削った末に表れてきます。

 

え~、今日は、コンセプトを
つくるときの裏技をひとつお教えします。

放送では話していません。
このコラムだけに書きますが。

いま思い出したので(笑)

 

コンセプトを生み出すときに
いろいろな概念のことばが生まれてきます。

でも、その多くは言い得ているんだけど
なんか長くて説明的なんだよな~
ということがほとんどです。

そのときに以下の質問を
みんなに投げかけます。

自分ひとりでつくっているなら
自分に投げかけます。

 

「それ早い話が何?」

「それ早い話どういうこと?」

 

この質問にできるだけ気楽に
ギャグを交えながらでも答えてもらいます。

最初は、みんながゲラゲラと
笑うようなもので、ぜんぜんOKです。

それをポストイットに書き留めて
壁に貼るうちに誰かがきっと面白くて
みんなの腑に落ちる、ことばのかたまりを
見つけてくるはずです。

出したことばの融合が起きるんですね。

「空飛ぶバス」のような
明解で真を射抜いたものが出てくる可能性が高い。

もちろん、100%とは言いませんが
私の実体験的にも、かなり有効な方法です。

 

今日のポッドキャストは
「分かりやすいコンセプトが成功の鍵」というテーマで、
コンセプトの基本の働きと
つくる時の基本アプローチをお伝えしています。

 

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   ~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
 第267回 分かりやすいコンセプトが成功の鍵
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*江上鳴風(えがみなりかぜ)とは、
江上隆夫の筆名、雅号のひとつです。

 

次回の更新もお楽しみに!